「復活18」

イギリスのブレグジットといい、アメリカのトランプ政権発足といい、ここ最近の虎ノ門〜半蔵門ラインはすごいことになっている。そしてその真ん中に日本の国会がある。ちょっと距離はあるが、ホテルオークラから村上開新堂まで歩くと、その間に国会図書館や日枝神社などがあって飽きがこない。いい散歩道である。

世界の動きがクラシカルに戻ろうとしているのか、後退しようとしているのか、今のところわからない。一度は別の道にふれようとしているのは確かだが、いずれはどこかでまた、それなりの場所に落ち着くことを願っている。もちろん、大きな流れの中で見れば、どんな急激な変化も歴史の一部となっていく宿命にある。

しかし、いったいどうなっているのだ、と別の次元で驚かされたのは、先月のオーストラリアンオープンかもしれない。なにしろ、肉体的には衰えていくのみと思われていた往年のスターたちがスタミナの復活を果たして、男女ともに伝説のカードを実現させたのだから。(フェデラーはフルセット三度の勝利、そして、ビーナスの決勝進出は14年ぶり)

スポーツの世界では肉体的衰えは致命的のはずである。いくつもの過酷な戦いを終えた選手ほどその消耗は激しい。ところが、どうだ。この結果は。しかも、男子のベスト4のうち3人が、肉体的には不利といわれるシングルバックハンドなのだ。まさか、テニスもクラシカルに戻ろうとしつつあるのだろうか。

テニスほどおもしろいスポーツはない、と個人的には思っている。その最大の理由が多様性である。ベスト10プレイヤーの国籍がすべて違う。(今回のフェデラーの復活劇で、スイスが二人になったけれども。それでも、わずか二人だ)こんなスポーツ、ほかにはない。
(内藤まろ)